Android アプリを公開するには、aab ファイルを作成して Developer Console にアップロードします。まず公開用の aab 作成手順を確認しておきましょう。以前はapkファイルをアップロードして公開していましたが、2021年8月からaabファイルに変わりました。
2021.2.1
aab の作成
アプリを公開するには、aab (Android App Bundel形式) というファイルを作って公開します。aabファイルは公開のためのもので実行ファイルのapkや画像ファイルを含めています
Google Play Consoleがよく変わります。また近々変更があるということです。同じ画面にならないかもしれませんが、基本的な流れを押さえて読み解いてください
ターゲットAPIレベル
Androidアプリをリリースする上で重要なこととして、
アプリが(ほぼ最新)のAPIでビルドして動作することが求められます
Google Play アプリの対象 API レベル要件(毎年変わります)
Android OS の バージョン |
アプリがこの API レベルを対象とすることが義務付けられる時期 | ||
新しいアプリ | アップデート | 既存のアプリ | |
Android 12 (API レベル 31) |
2022 年 8 月 1 日 | 2022 年 11 月 1 日 | 2023 年 11 月 1 日 |
Android 11 |
2021 年 8 月 2 日 | 2021 年 11 月 1 日 | 2022 年 11 月 1 日 |
Androidは古い端末もたくさん存在するのでそういった古いAPIに対応したビルドのため、build.gradleのminSdk設定があり低いAPIレベルが設定できます。
アプリの機能がハードに関連する場合はそのOSに対応した実機が必要になります
(エミュレータではできない)
ただ一般のAndroid機はOSのアップデートにはそれほど対応していません
GoogleのPixelシリーズがアップデートとしては長くできるほうですがそれでも3年程度です
キーストアを作成
release用のaabの作成ですが、アップロードするためのアプリ署名鍵を作成します
以前は自分で鍵を管理していたのですが、これから公開する人は Playアプリ署名 というやり方でGoogleに署名管理を任せる方が楽でお勧めなので、それに沿って説明していきます
また、この今までのやり方と新しいやり方が混在しているので非常にわかりにくくなっています
Android Studio のメニューから
「Build」「Generate Signed Bundle/APK…」を選択
Android App Bundle (aab)を選択し、「Next」
Key Storeを初めて作成する場合は「Create new..」から
既に作成したことがあれば「Choose exixting…」を選びます
Key Storeの作成を始めます
これは署名と鍵のデータファイルで、例えば公開したアプリをアップグレードするときに同じKey Storeが無いとアップグレードできなくなるので注意です
Key store path:
Location は拡張子が「xxx.jks 」(Java Key Store)のファルを作成することを想定してファイル名とパスを決めます。以前に作成済であれば「Choose existing…」からファイルを指定
Key store password:
Password は自分で決めたパスワードを入力します。「Next」
Alias | プロジェクト名など後で分かりやすいものを入力 |
Password | 前と同じでも違っていてもいいのですが、 後々間違えないようにするため同じにしておくのもアリです |
Validity(years) | 使用期限、25年以上にする必要あり |
First and Last Name | 開発者名などです |
Organization Unit | 部署、チーム名など |
City or Locality | 市などの住所情報を入力 |
State or Province | 州、省、県などの情報を入力 |
Country Code (XX) | 日本は JP です |
入力例:testapp.jksを作成
問題なければ「OK」
リリース用としてアプリに署名
元の「Generated Signed Bundle or APK」に戻りました
Export encrypted key for enrolling published apps … にあるチェックは
既存のアプリ署名鍵で App Bundle に署名し、後でアプリを Play アプリ署名にオプトインする場合なのでチェックを外します「Next」
アプリを公開するので「release」を選択します
「Finish」の後に「Generate Signed Bundle」とダイアログが出れば成功です
アプリの「app」「release」を確認すると、「app-release.aab」ができています。