[Android] WAV音声ファイルをAudioTrackで再生する

wavなどの短い音データなどをandroidで再生させる場合にAudioTrackを使うと素早くできます。ゲームのワンフレーズ等に使えるでしょう。
1x1.trans - [Android] WAV音声ファイルをAudioTrackで再生する


Android Studio
2021.2.1




AudioTrack

 
API level 26から以下のAPIは非推奨になりました。


 
代わりは


とのことです
AudioTrack

 

 

AudioTrack.Builder

 
AudioTrack.Builder を使ってみたいと思います。AudioTrack.Builderにサンプルがありますから、それをそのまま使いましょう。
 


 
そのままといっても、音源に合わせて設定しないといけませんが

 

AudioAttributes

 
最初にrawフォルダをres以下に作成します。適当なwavファイルをその res/raw/ 以下に置きます。多くの音声ファイルをフォルダ階層で管理したい場合はassetsに置きます。
ここでは、how_are_you というwavファイルを使ってみます。

AudioAttributes からAudioAttributesを選定します。

  • AudioAttribute:音源は音声なのでこれらを設定
    • setUsage(AudioAttributes.USAGE_VOICE_COMMUNICATION)
    • setContentType(AudioAttributes.CONTENT_TYPE_SPEECH)
  • AudioFormat:これらは音源ファイルを調べればわかります
    • setEncoding(AudioFormat.ENCODING_PCM_16BIT)
    • setSampleRate(SamplingRate)
    • setChannelMask(AudioFormat.CHANNEL_OUT_MONO)
      • ステレオ/モノラルの設定
 

sampling rate

 
サンプリングレートを調べるには、windowsなどのエクスプローラーでこの音声ファイルのプロパティを見ます。ビットレートが512kbpsであることが分かり、PCMは16bitなので、
512000bps/16bps = 32000 がサンプリングレートとなります。
 
Macの場合はファイルの情報を見ます。
 
1x1.trans - [Android] WAV音声ファイルをAudioTrackで再生する

 

サンプルコード

 
以上を踏まえて簡単なテストコードを書いてみました。
 
MainActivity.java


 

レイアウト、画像は特に必要ないですが気分です

activity_main.xml


 
strings.xml

 

サンプル動画

 

 
audioTrack.write(wavData, 44, wavData.length-44);
としているのは、wavファイルのヘッダ部分が44byteあるので、それがノイズ、プチッ音になるのを回避するためです。

それと注意しないといけないのが、このまま使うと他の処理、画面が止まったりします。それが都合が悪い場合はThreadを使って非同期にするなど対応が必要です。

Reference:
AudioTrack

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする