[Android & Kotlin] GPS位置情報を取得するアプリを作る

AndroidではGPSとWifiや基地局GPSを組み合わせた、FusedLocationProvider が推奨されていますが、GPSが一番精度の高い位置情報を取得できます。KotlinでのGPSの設定方法を調べてみました。

Android Studio
2024.1.1

 




LocationManager

 

GPSの実装はここのところ色々と制約がついてきてしまっているので、ここでの内容は一番簡単な以下の設定ですが、実用ではバックグラウンドで処理、Permissionの扱いなどが必要となります。

  • GPSを起動するためのもっとも簡単な実装 
  • 1つのRuntime Permissionのみを想定
  • フォアグランドでの実行

 

 

GPS簡単な実装

 

GPSに必要なpermissionは、Android 6.0 Runtime Permissiondangerous permissionに該当するため、ユーザーが許可しないと使えません。これは複雑になるので、GPSとしての機能を確認する実装について考えてみます。

 
registerForActivityResult:
とりあえずpermissionが許可されない例外は考えないで実装します。

onRequestPermissionsResultは非推奨になり

registerForActivityResult()を使います。
アクティビティの結果を取得する | Android デベロッパー

registerForActivityResult() は、

  • ActivityResultContract
  • ActivityResultCallback

を受け取り、他のアクティビティを開始するために使用する

  • ActivityResultLauncher

を返します。
 
permissionが既に許可されているかの確認

permissionチェックのリクエスト結果を受け取る 

 
Permissionの設定:
 
AndroidManifestに以下の設定をします。FineとCoarseの2種類あります。
Fineを設定する場合は両方必要

  • FineはGPSデバイスを使った精度が高い位置情報を取得します。
  • CoarseはGPSが使えない屋内やビルの谷間などでもネットワークを利用して大まかな情報を得ます。
 

LocationManager

 LocationManagerのインスタンス生成:

GPSだけでなく位置情報を管理しているのがLocationMnagerです。インスタンスは Context.getSystemService(Class)を使って取得します。
 

 
リスナーの登録:
Activityに LocationListener を登録します。
 

 

requestLocationUpdates: 

LocationManagerからrequestLocationUpdatesを使って位置情報をアップデートするメソッドを呼び出します。
 

  • provider:
    • GPSを使う場合は LocationManager.GPS_PROVIDER 設定します。
      ネットワークの場合は、LocationManager.NETWORK_PROVIDE となります。
      ただこの設定の場合はGPS_PROVIDERのみの選択で、ユーザーの位置情報設定が「バッテーリー節約」つまりNETWORK_PROVIDEになっていると設定を促すページに飛ぶようにしてあります。
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      「高精度」あるいは「端末のみ」の選択です。
      また、Criteria を使って、低消費電力モードにすることもできます。Criteria
  • minTime:最小時間間隔[msec]、これは消費電力に大きく関係します
  • minDistance:最小距離間隔[m]、アップデートでの最小距離です
  • listener:登録したリスナー

 onLocationChanged: 

位置情報が変化したケースでonLocationChangedにて latitude と longitude を使って緯度経度を取得します。
 

 

サンプルコード

 

まとめると
MainActivity.kt

 
AndroidManifest.xml

 
レイアウトですが、緯度・経度を表示するだけです。
activity_main.xml

 
emulatorで実行します。
最初はpermissionの確認ダイアログが出ます

  • アプリの使用時のみ
  • 今回のみ
  • 許可しない

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emulatorの右上にあるアイコン「…」をクリックしてExtended controlsを開きます。
「Location」のタグから地図上の位置、例えば皇居をセットしピンを立てると
住所と緯度経度が下に表示されます

「SAVE POINT」をクリックすると、Save Pointsにリストアップされ
その下にある
「Set Location」をクリックすると、

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アプリに緯度経度が表示されます。

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これで実機でテストしてみましょう。今回はGPSのみの動作ですので、屋外でテストするためにログをTextViewで出せるようにしました。屋外でも、ビルの谷間はほぼあきらめた方がいいです。衛星が見えても1個2個ですから最低3個、通常は4個補足する必要があります。 

GPSの位置を取得するまで、数分かかる場合があります。GPS衛星のカレンダーを持っていれば、最初の補足時間が短くなりますが、無い場合は、衛星からその情報を取得するのです。

実機のテストなどで緯度経度がわかると、Google Mapで簡単に調べられます

google.com/maps?q=[緯度],[軽度]

でChromeで調べられます

google.com/maps?q=35.6827,139.7512

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35.6827 -> 35°40’57,7″ と変換されているので注意ですが
 
 

 

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References:

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