Android Studioの環境構築を確認するために、プロジェクトを作って簡単なHello Worldアプリが起動するか試してみます。
これはコーディング無しで「Hello World!」の文字を表示させるアプリです。
API 30
HelloWorld! アプリ作成
Emulatorと実機で簡単なテストをしてみます。コードは一切書かないのでAndroid Studioの開発環境が正しくできているか簡単に確認できます。
実機が古いものだったりすぐに用意できなければ、EmulatorだけでもOKです。
プロジェクト作成
アプリを作るためにプロジェクトを作成します。
Android StudioをWindows あるいは Mac にインストールして初期設定が終わった後の確認作業になります。
Windows:
Mac:
- Create New project
- Java, Kotlin の新規アプリはこれを選択
- Start a new Flutter Project
- Flutterはここから始めます
- Open an Existing Project
- 既存のプロジェクトを開く
- Get Version Control
- GitHubとの連携
- Profile or Debug APK
- 事前ビルド済み APK をデバッグ
- Import project(Gradle, Eclipse ADT, etc.)
- Eclipse ADTで作ったprojectをAndroid Studio projectに変換してくれることに(?)なっています。
- Import an Android code sample
- Googleのサンプルコードをインポートできます。(分かりやすいサンプルかは別ですが…)
既にプロジェクトが表示されているのであれば
「File」「New」「New Project…」
を選択するか、「File」「Close project」でこの画面に入ります。
最初なので使いやすい「Empty Activity」を選択します。(Basic …と思いがちですが、実はシンプルではなく最初は使いにくいので間違えないように)
次にProjectのName等を設定します。
Name: TestApp001
- 例としてTestApp001という名前でプロジェクトを作成してみます。
Package name: example.com.testapp001
- テストなのでexample.comそのまま使います。Nameを入れるとその後に小文字で追加されます
- 但しリリースするときはユニークなものにしないといけません。
Save location: アプリプロジェクトを保存する場所
- デフォルトのまま、あるいはフォルダ名がアルファベットであればどこにでも作れます(フォルダ名が日本語はだめ)。ただしアプリ名のフォルダが作成されるのでその名前も忘れずに
…\hogehoge\TestApp001
Language: Java
- Kotlin か Java の開発言語の選択
Minimum API Level: API 30: Android 11.0 (R)
- 最新の設定なのでAPI30で始めますが、Target の設定を参考にしてください
とりあえず最初はここまで設定しておきます。
Target の設定
ここでは開発するアプリのターゲットAPIを決めます。
Androidアプリとしてリリースするためには最新のAPIに設定することが求められるようになりました。
Google Play の対象 API レベルの要件を満たす
APIレベルについて: API レベルと OSプラットフォーム
また、エミュレータでテストする場合もそのAPIに対応しているか確認します。先にSDKを追加インストールしたバージョンと合っていない場合は後でインストールすることになります。
プロジェクトが完成するまではPCのパフォーマンスによっては多少時間がかかりますので待ちましょう。(ツール画面の下に「Gradle…」などが表示されて終わるまで待ちます)
ビルド実行
さて、コーディングはしていないのですが「Empty Activity」でプロジェクトを作成したので、ある程度の設定、コードは既に入っています。
エミュレータ、あるいは実機を選択しメニュー下の緑の三角のアイコンをクリックして実行させます。メニューの「Run」->「Run ‘app’」でも可能です
その前に実行させるDevice(ここではPixel 4 が選択されている)を選ばないといけないのですが、最初はエミュレータのimageがないので新しく作成します。
以下を参考にエミュレータを作成してください。
できあがったら実行させてみましょう。
エミュレータが起動してHello World が表示されました。
これでAndroidの開発環境はできているのが確認できました。
実機で確認
Android 実機で試します。これ自体は後でもできますのでスキップしても開発はできます。
また、Android 11 バージョンの実機はまだ少ないと思いますがその場合はAPIレベルを調整します。(Minimum API Levelを実機に合わせる)
基本的には2つの設定が必要です。USBドライバーをインストールすることと、実機でUSBデバッグを有効にする作業です。Macの場合はドライバーは必要ありません。
USBドライバーの設定:
Windowsの場合、Android スマホのUSBドライバーをインストールします
USBドライバーの設定
尚これは、機種によって異なりますので、
持っているスマホのメーカーサイトから
ドライバーを落としてセットアップしてください
USBデバックを有効:
実機のUSBデバッグを有効にします。
実機をUSBで接続、メニュー下の三角のアイコンをクリックし実行。ところが
minSdk(AP30) > deviceSdk(API29)
となって実機のAPIが29でレベルが低いために選択することができません。
(現実的に最新OSが載った実機がまだ入手できないことも多々あります)
こんな場合は、build.gradle (Module: app)を開き minSdkVersion のレベルを実機に合わせます。ただし設定していないAPIレベルの場合はツール等々のインストールが必要になります。
「Sync Now」をクリックしで同期させます。
build.gradle (Module: app)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
apply plugin: 'com.android.application' android { compileSdkVersion 30 defaultConfig { applicationId "com.example.testapp001" minSdkVersion 29 targetSdkVersion 30 ... } ... |
これで再度Build実行すると低いAPIの実機が選択可能となりますのでクリック
実機に「Hello world!」が表示されれば成功です。
問題がある場合は、Android Studio の環境設定をもう一度確認しましょう
Windows: Windows アンドロイド開発環境設定
Mac: Mac アンドロイド開発環境設定
エラーとなる場合は、まず試してみたいのが
Clean Project
メニューの「Build」「Clean Project」を実行
その後Android Studioを再起動して、もう一度アプリを実行してみましょう。
次のステップ
いかがでしょうか、難なくAndroid Studioをインストール・設定してHello Worldまで出せましたでしょうか?
この段階で、ネット情報だけでは分からない、無理と感じた人もいるかもしれません
次はボタンを設定してコーディングをしてみましょう