Android StudioのKotlinでの環境構築を確認するために、プロジェクトを作って簡単なHello Worldアプリが起動するか試してみます。
これはコーディング無しで「Hello World!」の文字を表示させるアプリです。
2024.1.1
HelloWorld! アプリ作成
Emulatorと実機で簡単なテストをしてみます。コードは一切書かないのでAndroid Studioの開発環境が正しくできているか簡単に確認できます。
プロジェクト作成
アプリを作るためにプロジェクトを作成します。
Android StudioをWindows あるいは Mac にインストールして初期設定が終わった後の確認作業になります。
Windows:
Mac:
Anroid Studio の New Project をクリックして始めます。
Windowsのケース:
Macのケース:
あるいは、「New Project」から
メニューの
「File」「New」「New Project」からも始められます。
New Project をクリックするとすでにあるテンプレートからプロジェクトを選びます。
最初は「Empty Views Activity」を選んでおきましょう。
「Next」
次にProjectのName等を設定します。
Name: KotlinHelloWorld
- 例としてKotlinHelloWorldという名前でプロジェクトを作成してみます。
Package name
: com.example.kotlinhelloworld
- なにもしないで com.example そのまま使います。Nameを入れるとその後に小文字で追加されます
- 但し、リリースするときはユニークなものにしないといけません。ドメインを持っていれば、com.akira-watson.kotlinhelloworld のように
- ドメインが無い場合は、こちらで取得することもできます パッケージ名登録/利用サービスについて
Save location
: アプリプロジェクトを保存する場所
- デフォルトのまま、あるいはフォルダ名がアルファベットであればどこにでも作れます(フォルダ名が日本語はだめです)アプリ名のフォルダが作成されるのでその名前も忘れずに
…\hogehoge\KotlinHelloWorld
Language
:
- Kotlin の開発言語の選択
Minimum SDK
: API 34(“UpsideDownCake”; Android 14.0)
- とりあえずAPI34で始めますが、次のTarget の設定を参考にしてください
とりあえず最初はここまで設定して「Finish」
Projectが作成され
MainActivity.kt と activity_main.xml ができています
エミュレータで実行
このAndroid StuidoはClassic UIで今まで扱っていたので親しみがあるのですがエミュレータがうまくいかなかったので、New UIに変更します
New UIから始まっている場合はそのまま
Restart後に新しくNew UIのAndroid Studioが起動します
逆にClassic UIにするときも歯車アイコンから「Switch to Classic UI …」で切り替わります
このNew UIでエミュレータを起動してみます
Device Managerに新しく「Pixel 8 API 35」を作成して
「Run ‘app’」
Hello World!が表示されました
Design
activity_main.xml
を選択して、右上の「Desing」あるいは「Split」を選ぶと
今のコードでの静的なレイアウトデザインが表示され
Hello World!がわかります
実機で確認
Android 実機で試します。
基本的には2つの設定が必要です。USBドライバーをインストールすることと、実機でUSBデバッグを有効にする作業です。Macの場合はドライバーは必要ありません。
USBドライバーの設定:
Windowsの場合、Android スマホのUSBドライバーをインストールします。
これは、機種によって異なるので、持っているスマホのメーカーサイトから
ドライバーをセットアップ
USBデバックを有効:
実機のUSBデバッグを有効にします。
実機をUSBで接続、メニュー下の三角のアイコンをクリックし実行。
但し、実機のAPIレベルが低い場合、例えばAPI33では
minSdk(API34) > deviceSdk(API33)
となって実機のAPIが33でレベルが低いために選択することができません。
(現実的に最新OSが載った実機がまだ入手できないことも多々あります)
こんな場合は、build.gradle.kts (Module: app)を開き minSdkVersion のレベルを実機に合わせます。ただし設定していないAPIレベルの場合はツール等々のインストールが必要になります。
build.gradle.kts (Module: app) から
minSdk = 33 として
「Sync Now」をクリックしで同期させます。
これで実機を選択し緑の三角のアイコンをクリックして実行させます。
「Run ‘app’」
問題がある場合は、Android Studio の環境設定をもう一度確認しましょう
Windows: Windows アンドロイド開発環境設定
Mac: Mac アンドロイド開発環境設定
エラー
エラーとなる場合は、まず試してみたいのが
Clean Project
メニューの「Build」「Clean Project」を実行
その後Android Studioを再起動して、もう一度アプリを実行してみましょう。
System UI isn’t responding
以下のような画面でエミュレータが先にすすまずエラーとなる場合
以下のような解決方法があります
- X Close app でダイアログを消し、アプリを探して立ち上げる
- Classic UIの場合はNew UIに切り替える
- Macのほうがエミュレータは軽く立ち上がる
次のステップ
いかがでしょうか、難なくAndroid Studioをインストール・設定してHello Worldまで出せましたでしょうか?
次はボタンを設定してコーディングをしてみましょう