アプリが動作するか確認するためには、Android Studio のエミュレータが便利です。エミュレータの設定には Device Manager を使います。
2024.1.1
Android Studio エミュレータ
AndroidにはたくさんのOSレベルが存在します。デバッグするためにすべての実機を揃えるのは大変です。
APIレベル毎の動作や、機種による画面の違いはエミュレータである程度把握できます。
1. Device Manager
2. Select Hardware
3. APIレベル, ABI, Targetの選択
4. Configurationの設定
5. エミュレータの設定
6. 拡張コントロール
Device Manager
Device Manager からエミュレータを作成、編集することができます。
Device Manager のアイコンから
「+」ボタンから「 Create Vertual Device」を選択すると新しく作成できます。
Select Hardware
「Category」でPhoneを選択しモデルタイプを選びます。
画面サイズを選択できるので、サイズの異なる機種でのアプリの見え方を確認できます。
APIレベル, ABI, Targetの選択
API Level
:
インストール時に設定していたものがあればすぐに作成できますが、それ以外はImageをSDK Manager からダウンロードすると有効になります。
画面サイズの機種毎の差異の他に、APIの違いもテストでは大きなファクターです。
ABI: Intel Coreであればx86 あるいは x86_64を選択しておけばとりあえずいけます。
- x86: X86 32bit プロセッサーをエミュレート
- x86_64:64bit プロセッサーをエミュレート
- armXXX:ARMプロセッサーをエミュレート
また、Google APIを使う場合などではEmulatorが対応していないと動きません。
サードパティ―のライブラリーを使っている場合にはcpu依存性があり
ライブラリーによってはarmeabi-v7aでないとエミュレートできないこともあるようです。
Ref: ABI 管理 | Android Developers
Configurationの設定
System Image の画面で「Next」クリックでVerify Configurationになります。
このまま「Finish」してもデフォルト設定でEmulatorイメージは作成されます。
Show Advanced Settingsをのクリックすると詳細な設定が可能になります。尚、これはエミュレートするデバイスの性能によるので選択できないものもあります。
- AVD Name:
- ここではAVDの名前や、今まで設定した内容を変更できます。編集するときはここから入力します。
- Startup orientation:
- エミュレータの起動時の縦横設定ですが、起動後にも変更はできます。
- Camera:
- カメラをsimulationで表示する、あるいはPCのカメラを使うなど
- Network:
- UMTSやLTEなどのネットワーク設定
- Memory and Storage:
- RAMやheapなどの調整が可能
- エミュレータが上手く起動しないとか、メモリーが足りない場合はここを適宜修正すると上手くいく場合があります
- Device Frame:
- emulatorのスキンを表示するかどうかの選択です。カスタムで自作したスキンを表示させることができます。
- emulatorのスキンを表示するかどうかの選択です。カスタムで自作したスキンを表示させることができます。
- Keyboard:
- PCのキーボードやソフトウェアキーボードの設定
「Finish」で新しいVirtual Deviceが生成されます
AVDの右端にある△がエミュレータの起動
その隣のバーガーアイコンから設定ができます
- Colde Boot
- 電源OFFからのコールドスタート
- Pair Wearable
- WearOSスマートウォッチの起動
- Edit
- AVDの設定を修正、変更できないものもあります
- Duplicate
- 複製を作成
- Wipe Data
- AVDのデータをクリーンアップ
- Delete
- このAVDを削除
- View Details
- AVD 構成の詳細情報の表示
- Show on Desk
- 構成ファイルの場所を開く
- 例)C:\Users\user\.android\avd\Pixel_8_API_35.avd
エミュレータの設定
独立したwindowで表示させたい場合は
「Running Device」のウィンドウをクリックすると
一応エミュレータが独立したWindowとして扱えるようになります
戻したいときは、Dockのアイコンをクリックします
あるいは、デフォルトでAVDを独立させたい場合は
Settingにある「Tools」「Emulator」から
「Launch in a tool window」のチェックを外すと別windowになります。
右側にはパネルがあります。またその他「…」アイコンをクリックすると右側に拡張コントロールが現れてきます。
Power | クリックで画面がOn/Off 押し続けるとGoogle Assistantが現れます。 |
Volume Up | クリックするとスライダー コントロールが表示され、音量を上げることができます。さらに音量を上げるには再度クリックするか、スライダー コントロールで音量を調整します。 |
Volume Down | クリックするとスライダー コントロールが表示され、音量を下げることができます。さらに音量を下げるには再度クリックするか、スライダー コントロールで音量を調整します。 |
Rotate Left | 反時計回りに 90 度スマートフォンを回転 |
Rotate Right | 時計回りに 90 度スマートフォンを回転 |
Back | 前画面に戻る、またはダイアログ ボックス、オプション メニュー、通知パネル、オンスクリーンのキーボードを閉じます。 |
Home | ホーム画面に戻ります。長押しすると使用中の API レベルに固有のアイテムが表示されます。 |
Overview
(最近使用したアプリ)
|
タップすると最近使用したアプリのサムネイル画像の一覧が表示されます。画像をタップすると、アプリを開くことができます。一覧からサムネイルを削除するには、左右どちらかにスワイプします。このボタンは Android Wear ではサポートされていません。 |
Take Screen Shot | クリックすると端末のスクリーンショットを撮影できます。デフォルトの保存場所はコンピュータのデスクトップです。保存場所を変更するには、… > [Settings] を選択します。 Android StudioのLogcatからのスクリーンショットの方がスキンを入れたり細かく設定できます。 |
Record Screen | 画面録画 |
Snap Shot | 画面キャプチャ |
Hardwear Input | マウスやキーボードを接続 |
Extended Controls | クリックすると、下の表に示すその他の機能や設定を利用できます。 |
Ref: Android Emulator 上でアプリを実行する
拡張コントロール
「…」アイコンをクリックすると「Extended Controls」から拡張コントロールの設定ができます
Displays | サイズをカスタマイズできる複数のディスプレイにアプリをデプロイして、マルチウィンドウやマルチディスプレイをサポートするアプリをテストできます |
Cellular | ネットワークの状態をシミュレートできます。 |
Battery | バッテリーの電池残量、ステータスなどを設定してテスト可能になります。 |
Camera | カメラで表示させるVirtual Sceneを設定できます。 |
Location | GPS、Fusedlocation providerをテストすることができ、緯度経度をエミュレータに擬似的に送出できます。またGPS データ交換フォーマット(GPX)やキーホール マークアップ言語(KML)ファイルの地理情報データを利用することができます。 |
Phone | 着信やテキスト メッセージの受信がシミュレートできます。 |
Directional pad | AVD にハードウェア プロファイルで有効にした D パッドがある場合は、エミュレータで D パッドを利用できます |
Microphone | ヘッドセットにマイクがあった場合をエミュレートできます。 |
Fingerprint | 10 種の異なる指紋スキャンをシミュレートできます。 |
Virtual Sensors | 加速度センサー等いくつかのセンサーをエミュレートできます。 |
Bug report | bug report dataを確認できます。 |
Rcord and Playback | 画面録画 |
Google Play | Google Play にサインインすることができます。 |
Settings | Snapshotsの保存場所の設定等 |
Help | 機能別のショートカットなどがわかります。 |
Ref: 拡張コントロール、設定、ヘルプ
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Reference:
Android Emulator 上でアプリを実行する