adb コマンドはadbの実体を起動させますが、その実体が存在するレベルからの操作でない場合にはPATHを切るとか通す必要があります。
Android StudioのTerminalを使う場合は既に設定されているのでこの必要がありません。
Windowsでの環境変数の設定までの入り方が変わってしまったり、Macでは bash_profile のファイルが無ければ自分で作成しないといけません。
PATHを切る・通す
PATHを通すというのはどういうことでしょうか。
例えばWindowsでエクセルファイルをどのフォルダにおいても、そのファイルをクリックするとエクセル本体が起動します。
このどのロケーションでもソフトが起動できるようにシステムに登録しておくことをPATHを通すと言います。
adb コマンドは基本的には、
Windowsであれば adb.exe
Macだと adb
が存在しますので、その実体を起動できるようにします。
WindowsでPATHを切る
Windows で adb.exe があるフォルダを登録します。
事前に Android Studioをインストール していると、
C:\Users\[User_Name]\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools\
以下に adb.exe があるので、このパスを環境変数のSystemに登録します。
Windows 10 のケースでやってみますが、最終的には環境変数を設定するところまで到達すればいいのですが、よく変わります。また複数のやり方で入っていけたりもします。
「スタート」「Windows システムツール」「コントロールパネル」から、
「システムとセキュリティ」
「システム」
「システムの詳細設定」
「環境変数」
環境変数の「システム環境変数」の「Path」に登録
編集で新規でパスを追加
尚、この変更にはPC再起動が必要です
MacでPATHを切る
Mac Finder からアプリケーションにある「Terminal」を起動させます。
コマンドが使えるようになるので以下操作を行います。
.bash_profile
などの起動直後に実行されるファイルをテキストエディタなどで開きファイルがあるか確認します。(hoge$は各自のMacのユニークなもので、それ以降がコマンドになります)
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hoge$ sudo ls -la |
.bash_profile はホームディレクトリの直下にあります
/Users/[ユーザー名]
の直下にあるか確認です
pwd
とコマンド打つと現在の場所がわかります
Sudo でパスワードを要求されますが、Macの起動時のパスワードになります
また、Sudoを入れないと隠しファイルが見えません
ファイルが無い場合は自分で作ります
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hoge$ touch .bash_profile |
.bash_profileを開いて
1 |
hoge$ open ~/.bash_profile |
空のファイルが開くので、以下のように記述します
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export PATH=$PATH:/Users/[hogeなどのユーザー名]/Library/Android/sdk/platform-tools |
保存したらターミナルを再起動させてadb コマンドが通れば成功です。
関連ページ:
Reference:
adb コマンド – Android Developers